開業&出産ヒストリー②
こんにちは、そして明けましておめでとうございます!!
みなさんはどんなお正月を過ごされたでしょうか??
交互に実家にお世話になり、御馳走をたらふく平らげたお陰ですっかり肥えてしまいました。
でもお正月は太ってナンボです。
お雑煮が大好きなので毎食おもちを2つ入れて食べ、大好物のかまぼこと栗きんとんも食べ、大変満足なお正月でした。
さて、前回書いた「開業&出産ヒストリー②」の続きを書いてみました!!
前回はつわりが治まり、食欲が止まらないモンスター妊婦のお話でしたが…その後はいかに!?
それでは、新年一発目スタート!です。
第二の試練
つわりが落ち着いて沢山食べることに慣れ始めた私でしたが、体重が重くなりゆく中でふと圧迫感に襲われました。
その正体は“大きくなったお腹”でした。
当たり前ですね。考える必要もありません。
この間まで全然目立たなかったのに、前に突き出してきています。きっと沢山食べたからお腹の赤ちゃんも成長しているんだな。
膨らみ方を見てみると、すでにみぞおち辺りから膨らんできていました。
「あら、おおきくなったねぇ。」と気分よくお腹を撫でる私でしたが、その1週間後にはものすごい体調不良に襲われることになったのです。
まず、食事。
あれほどエンドレスに食べ続けられたのに、少し食べるだけで苦しさに襲われてろくに食べられなくなりました。そして、物を食べるとすぐにこみ上げてくる胃液。
吐く予兆も無いのに、胃液が勝手に上がってくるのです。
こんな感覚は初めてだったので、早速ググってみることにしました。ハイテク時代に産まれてきたお陰で一人でも難なく情報を手に入れられます。
『妊婦 胃液が上がる』と検索。
スマホ内の情報によると、この症状はおそらく「逆流性食道炎」ではないかと推測できました。
“つわり”と同じように吐き気がしたりするので気づかない人も多いようなのですが、妊婦さんに多い症状の一つであるようです。
大きいお腹が胃を圧迫し、胃が押し上げられることによって逆流が起きやすいそうですが、妊娠中期から始まり臨月で酷くなるというパターンもあるらしく。
私の場合は食べ過ぎが手伝って酷くなってしまったのかもしれません。とんでもないことをしてしまったと後悔してもすでに遅し。
なぜ、せっかく回復したはずなのに次々と不調の波が襲ってくるのか。もし体の中で不調を巧みに操っている細胞がいるならとっつかまえて一発殴り飛ばしたい。
私はこの時点でかなり滅入ってしまい、吐き気と胸やけ、げっぷ。口まで上がってくる酸っぱさに頭が禿げそうになりました。
つわりが落ち着いたのは6か月に入った頃。体調不良が戻ってきたのは7か月に入った頃なので、わずか1ヶ月足らずの儚いオアシスになってしまいました。
お陰で暴食は止まりましたが、これからはこの逆流性食道炎が相棒となったのです。
そんな不調の中、一つ幸せな出来事がありました。24週でついに赤ちゃんの性別が判明したのです。女の子とのことです!!
どちらでも嬉しいと思ってきましたが、性別が判明するとよりリアリティが増して妄想の世界が花開いて行きました。
もしも女の子だったら一緒に買い物に行ったり、スイーツ巡りをしたいとあらゆる妄想をしていたのでそれを励みに乗り越えよう!
横位…?
逆流性食道炎との付き合い方もうまくなって、食べても横にならない。←(横になるとすぐに胃液が逆流するので。)食べ過ぎない。など気を付けながら過ごしていたある日。
8ヶ月に入り、院長と一緒に健診に行くとエコーを見た先生が一言。
『赤ちゃん、真横になってますねー。』
映像を確認すると、顔が下を向いて体は横向きになっていました。私は特に何とも思わずに「寝返りでもしたのかな?可愛い。」くらいに思っていました。
すると先生は続けて
『ずっと横向きのまま治らなかったら帝王切開になりますねぇ、でもまだ28週なので。』とかなんとか。
突然の“帝王切開”という言葉に、先生がまだ何か話しているけれど反対の耳から零れ落ちて消えていきました。
え?これって逆子ってこと?…帝王切開…??
経腟分娩を望んでいた私は、その言葉だけで動揺してしまいました。
でも逆子体操をしろとも言われなかったし、これから自然に治るかもしれないってことだよね?と自分に言い聞かせて、なるべく考えないようにしていました。
横向き。逆さでもなく横向き。
それを横位(おうい)と呼ぶらしく、横位のままだと帝王切開は避けられないそうです。
最終的に最後まで横位のまま出産する人は全体の0.3~0.4%ほどで、妊娠後期までに自然に治る場合も多いそうですが、ただでさえ初めての出産だし、耳慣れない言葉を聞いた私は冷静ではいられませんでした。
コンクリートにへばりついたガムのようにいつまでも剥がれずにいて、思い出す度に眠れぬ夜を過ごしました。
ちなみに横位で自然分娩をすると
ママの死亡率 2%
赤ちゃんの死亡率 37%
そして、経腟分娩の場合は死亡率50%だそうです。
帝王切開は絶対に嫌だ!というわけではありません。我が子が無事なら何だっていいのです。でも、正直に言えば…もし治るものなら治ってほしい。
祈りながら、頭は下だよ!とお腹に向かって何度も何度も話しました。
2週間後の健診でのエコー。ドキドキしながら見てみると…
そこには前回と変わらず横向きで少し大きくなっている我が子がいました。成長ぶりは順調だけど、30週を迎えてもまだ横位は治ってくれてはいませんでした。
顔には出さないように、と思っていても落ち込んでしまう自分を隠せず院長と話をしました。そして、いよいよ横位を治すための鍼治療をしてみることになったのです!
横位治療。効果はいかに…!?
逆子治療といえば昔から鍼やお灸で治療するのは有名ですが、鍼灸師の妻なのに横位の診断を受けるまでそんな選択肢があったことさえ忘れていました。
当時はまだ整動鍼も知らない時代。今や毎日はり三昧の院長も、普段の仕事で鍼を使うことがない環境だったし、(整形外科勤務の時は主にマッサージ、運動療法のみでした)なんだか“はり”って遠い存在です。それに鍼で横位が本当に治るのかな?と思いましたが、治る可能性のあることは何でもしたい!と強く思っていました。
さて…仰向けになり、逆子に効くとされるツボめがけてはりが刺さります。
“三陰交”。鍼灸に疎い私でも名前ぐらいは知っていました。
軽くチクンとはりが刺さるのを感じ、トントンッと少しづつ深くに入ってきます。
ズシンと重みを感じてはっとしたのもつかの間。
何が起きたのかと驚く位にお腹の赤子が『ギュルン!!!!!』と激しく動いたのです。
予想もしていなかった激しい反応に思わず『うわーッ!!!』と声をあげてしまいました。お腹の中で前転でもしたんじゃないかとさえ思えるほどアクティブな動きでした。
なんなんだこれは。
まさか、一回刺しただけで横位が治ったとでも?でもこんなにあっけなく、こんなに瞬間的に治るなんて事があり得るものなのでしょうか。
でも予想以上の反応に、“もしかしたら本当に治ったのかもしれない”と期待しながら次の健診へ…
結果。
……見事に治っておりました!!!びっくりもびっくり!!!!!
あの時感じた我が子の反応はまさしく頭位(頭を下にするポーズ)になる瞬間だったのだと確信しました。
ポジションが変わると胎動を感じる位置も変わるので、鍼をする前には左右の脇腹に近い場所に多く感じていたものが治療後には上(おへそよりも上)に向かって激しいキックを感じるようになったのです。
治ったんだ。と思った瞬間に今までの不安はスーッと消えていき、また穏やかな毎日を送ることが出来ました。
胎動が激しいと眠れない事もありましたが、横位であった日々の不安に比べたらなんてことはありませんでした。
実際に体験したからこそ言える。
もし逆子や横位で悩んでいらっしゃるのなら赤ちゃんが大きくなる前に是非治療なさって下さい!
私の場合は28週で治療を始めましたが、32週辺りを超えるとお腹の中で自由に動けるスペースはどんどん無くなっていき、34週を過ぎると治る確率はさらに激減してしまいます。
つまり治療開始が早ければ早いほど治る可能性は高いのです。
「もう手だてがない!」と諦めてしまう前にこんな選択肢もあるということを知っておいてほしいのです。出来れば逆子の診断が出た段階で治療できるのがベストです。
こういった悩みは案外周りの人には分からない事ですし、お母さんだけが不安を感じすぎてストレスばかりが溜まってしまうと体にいいとは言えません。
逆子治療を行っている鍼灸院は沢山ありますし、まずはお電話で相談してみてください!
当院でも逆子治療が出来ます。今年からLINE@での予約が出来るようになりましたので、「こんな症状は治療できますか?」「子供も一緒に来院できますか?」など、ご相談だけでも受け付けております。
お気軽にどうぞ!!!
LINE@でのご相談、予約はこちらから↓
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読んで下さってありがとうございました!!
次回へ続きます。